私が子連れ再婚を諦めた理由4つ
旦那と別れて10年。
友人に会うたび「彼氏は?再婚しないの?」と聞かれ、親戚に会うたび「良い人はいないのか?」と聞かれます。
離婚後の「再婚」について、この10年で私が出した答えは「再婚はしない」という選択。なぜそんな選択になったのか。
バツイチ子持ちのシングルマザーなら、誰しもが通る壁がありました。
再婚を諦めた理由1 男性から見て”子持ち"はハードルが高かったから
いい関係になった相手が、全くいなかったわけではありません。スタイルには全く自信がありませんが、自分でもモテる方だと理解していました。
その為、出会いもご縁も、人並み以上にあったと思います。実際、5年ほど前まで彼氏と呼べる男性は切れた事がありません。
一度、結婚に失敗した私は、また失敗する事を恐れ、お付き合いする男性は“結婚”を視野に入れられるかどうかで判断する様になりました。
しかし「子供がいる」と言う事は、男性にとってかなりハードルが高かったよう。普通に“お付き合い”するだけなら、結婚が視野に入らない。
そんな自然な事も、子持ちとなった私は忘れてしまっていたのです。色々な男性に出会い、私はバツイチ子持ちを嫌煙する男性には3タイプいる事が分かりました。
子持ちを嫌煙するタイプ1、子供がいる分かると、途端に引いていく人
出戻りで地元に帰ってきた私には、沢山の出会い、再会が待っていました。外に飲みに出た時、隣り合わせた人と仲良くなったり、昔の友人や仕事仲間と会う機会も多かった当時。
ちょっと良い感じになり、メールのやりとりが頻繁になってきた頃、みな決まって「付き合って欲しい」と告白します。
私は「子供がいるけど良いですか」と言うと、曖昧な返事になり「やっぱりごめん」となってしまう…
当たり前かもしれませんが、子供がいる事は、独身男性からしたらかなり重く感じるようでした。
子持ちを嫌煙するタイプ2、子供がいると知っていても、自分だけその時だけ楽しみたいという人
上記のような出来事が続いた私は、そこから学び、最初から子持ちだと言って、それでもいいという人と付き合おうと考えました。
「付き合う人とは結婚を視野に入れています」と宣言する事で、薄らぼんやり“好き”と思っている男性をふるいにかけようとしたのです。
それでも付き合いたいと言ってくれる男性はいました。自分が「この人で大丈夫」と思った人を、子供に紹介したいと考えていた為、必然的に時間がかかります。
子供には伏せたまま、相手を見極める時間が必要でした。ただ、そうして過ごす時間は「ただ付き合っている」のと同様、全く先が見えません。
相手は付き合う事を楽しんでいる。 私はその先(結婚)を見ているから、焦り始める。お互いの価値観の相違から、疎遠になる事も度々ありました。
子持ちを嫌煙するタイプ3、「君も子供も守るよ」と言っておきながら、蒸発してしまう人
ここまでの経験から、私はもっと慎重になりました。
網を張って待つのではなく、自分から狙った獲物を狩りに出る方向へ切り替え。この人は!と思う人に、10年で2人めぐり合う事ができました。
一人は同い年の物腰柔らかな人。
とても優しく、子供の事も愛してくれましたが、私との結婚をご両親に反対され、私とご両親の間に挟まれる事となった彼。
優しすぎた彼は誰も傷つけまいと、必死に悩みましたが、悩みに悩んで爆発し、一人遠方へ引っ越し。
もう一人も、優しくおっとりした男性。
その彼は保育士をしていたので、子供にとっても安心できる存在。何度か会っているうち、彼がうつ状態である事に気付きました。
仕事の疲れ、また私との関係はやはり“子供”という点において悩める部分が多かったのでしょう。
彼は私をはじめとする友人との連絡を一切断ち、仕事も辞めて蒸発してしまいました。
結論!「懐の深い男性」は幻想か
ここまで経験した後、私は「懐の深い男性はいない」と結論づけました。
子供がいるという事は、やはり相手にとっては重い事実。
その重い事実を受け止められる器が相手に無ければ、お話になりません。
少なくとも、私にとっての最低条件はそこにあります。
世の中は広く、人生は長い。いつかそういう男性に出会うのかもしれないが、今では無いと、いつか来るかもしれない“婚期”を、のんびり待とうと決めたのです。
再婚を諦めた理由2 父親を求める=子供を邪魔者扱いする事になってると気づいたから
ここまで、相手あってのお話でしたが、私は自分の感情で、一つ気付いたことがあります。
それは「子供がいる=デメリット」になっているという事。私は子供をとても愛していますし、子供にも幸せになって欲しいと思う。
これは親であれば、誰しも望むことでしょう。
「父親が居た方が…」「金銭的にも幸せなのでは…」という想いもまた、子の幸せを願ってのことです。
“子供がいる”“バツイチである”というのは、相手にとって重い足かせであり、デメリットであるのは仕方がない事かもしれません。
でも、私が彼らと別れ一喜一憂する事は“子供がいる”事を、私自身、デメリットとして捉えてしまっているのではないかと思ったのです。
もっと平たく言えば“子供を邪魔者扱いしている”という事。
例えそう思っていなくとも、行動はそうなってしまっているのでは…と考えた時、私は恐ろしくなりました。
この思いが、私から“結婚”という文字をまた一歩遠くさせたのです。
再婚を諦めた理由3 子供が一番愛しているのは“私”であるという事実があるから
「子の為に父親が必要なのではないか」「金銭的にも楽になり、より幸せなのではないか」
そう考えて、再婚を考えるシングルマザーの仲間たちは、私の周りに多くいます。
むしろ、それが全てと考える人も少なくないのではないでしょうか。
私も片親で育てられました。
母は仕事がいつも忙しく、夜勤などある時は一人さびしい思いをする事も少なくありません。
だからこそ、私は「自分と同じ思いはさせたくない。この子は幸せになるべくして産まれたんだ」と思い、日中の仕事に加え在宅ワークを…という生活を続けています。
しかしそんな中で、またある事に気付きました。
再婚を諦めた理由4 “義父がいる”という事は、本当に幸せなのか?という疑念を持ったから
私には義父が居ます。
母の再婚相手で、私が20歳を過ぎてから再婚しました。
私と義父は表面上はとても仲良しです。ある時、酔っ払った義父が私に言いました。
「お前は家族じゃない。養子にもしない。俺の子じゃないからな」と。
ショックは大きかったですが、火の無い所に煙は立たないし、あんまり好きでは無いんだろうとは感じていました。
ではなぜ、私は義父と仲良しを装っていたのか。
答えは簡単。「母に悲しい思いをさせたくない」この1点でした。
子供に私と同じ思いは、させてはいけない
子どもにとって一番必要なのは、私。
身近な母親だという事に、自分自身の例から気が付く事ができた瞬間でした。
私達シングルマザーは“子供の幸せ”に格好つけて、本当の子どもの幸せは目の前にあるという事を、忘れがちになります。
お金もいらない、どこにも旅行に行けなくて良い。ただ公園で、笑いながら手をつないで歩く愛情だけあれば良いのだと。
再婚に求めるもの
シングルマザーも“女”です。
再婚したいと感じるその心には
・恋したい
・愛し愛されたい
・安心を得たい
という深層心理がある気がします。
子供が生まれた時点で、私達母親は子供を愛し愛され子供という家族ができた時点で「家庭」という安心を得る事ができている。
そうした「身近で足元に落ちている見えない幸せ」に気付き、考えるようになってから、私は再婚をのぞまなくなりました。
もちろん、幸せと感じるポイントは人それぞれですし、私は割とポジティブなので幸せの沸点が低いのです。
もし、同じ思いで苦しんでいるシングルマザーのお仲間が、この記事を目にとめて下さったなら。
あなたは決して一人では無く、子供はあなたの事を全身で愛しています。
シングルマザーに育てられた私が言うのですから、間違いありません。
あなたのお子さんは、今この瞬間も、あなたといられて幸せだという事、信じてあげて下さい。
少しでも皆さんの気持ちが、前向きに変わりますように。
シングルマザーの恋愛が難しい理由5つ
子育てに仕事に家事にと奮闘するシングルマザーの皆さん。
もしも、あなたの今の状況を全て理解した上で傍にいてくれる男性が現れたら…。
心を委ね、再び将来を夢見たくなるのは当然だと思います。
しかし今までの恋愛とは大きく違い、いくら心が通じ合っている2人でも、バツイチで子供のいる恋愛にはたくさんの困難があります。
私は離婚後約3年間の恋愛の末、子連れ再婚をしました。でもただ幸せな3年間を過ごしただけではありません。
たくさん悩み、たくさん話し合い、たくさんの時間を3人で過ごし絆を深めました。
今これを読んでくださっている人の中にも、子供がいる恋愛に戸惑い、なかなか先に踏み出せずに悩んでいる方がいるかもしれません。
今回はそんなシングルマザーの恋愛が何故難しいのか、そしてどのように行動を起こしたら良いのかを、経験を踏まえてお話します。
理由1.彼に現状を理解してもらうこと
シングルマザーの恋愛で最も重要なことは、彼に自分の今の状況を全て受け止めてもらい、それでも付き合う意思と覚悟があるか確認することです。
特に未婚男性とのお付き合いの場合、「子供がいる」という事実は理解できても、それが2人の付き合いにどのように影響していくか分かる人は少ないと思います。
2人きりで会う事の難しさ、電話やメールができる時間帯…そして何より彼よりも子供を優先すること。
お互いが好きなだけでは付き合えないのがシングルマザーの恋愛です。
いきなり最初から血の繋がらない我が子を愛して欲しいなんて無理な話です。
ですが、これは無責任な気持ちでできる恋愛ではないということを、まず彼に理解してもらわなければ始められません。
お付き合いをする上で一番最初の高いハードルはこれに尽きるでしょう。
理由2.世間の目の厳しさ
私は、シングルマザーの恋愛でもう一つ必要なのは、身近な人々の理解だと思います。
周りから白い目で見られるような恋愛をしていたら、我が子にとってとても失礼だと思うからです。
しかし残念ながら近年では、シングルマザーの母親が子供よりも彼氏を優先したことによって起きてしまう悲しい事件が増えています。
「子供が成人するまで待てないのか」
「女であることを優先しているようで気持ち悪い」
「相手の男性と虐待をするんじゃないか」
そういうことから、世間の目はとても厳しくなりました。
私は、子供のことより自分の恋愛感情を優先してしまう女性は、子供が成人するまでは恋愛をする資格がないと思っています。
そしてまず子供のことを第一優先に考え、再婚を視野に入れた上で出来る恋愛のパターンは、主にこの2つだと思います。
<<パターン1>>
子供には成人するまで一切彼の存在を匂わせず、それまではあくまで2人で割り切ったお付き合いをする
<<パターン2>>
早い段階から子供を交え、3人以上(子どもの人数)でのお付き合いをする
私は後者のパターンでしたが、どちらにしても自分の両親や兄弟などに我が子を預ける時が来るため、身近な人々の理解とサポートが不可欠です。
どれだけ真剣な気持ちの付き合いなのか。何が起きても子どものことを一番に考えられるか。
これらを訴え理解してもらうことは、今の世の中容易ではありません。
理由3.彼と会う時間の確保
シングルマザーは毎日、仕事や家事、育児など目まぐるしく忙しい日々を送っています。いくら子供のことを考えた恋愛だとしても、まずは当人同士の絆を深めなければ進展しません。
最初は2人で会う時間を確保することから始まり、信頼を深める中で、今後子供を交えた関係を築くにはどうしたらいいのか…の話し合いにも繋がっていけたらいいかな。
と、いうのが自然な流れだと思います。
しかし忙しい日々の中で、休日の度に子供を預けていたら子供に寂しい思いをさせてしまいますし、預けられる側もきっと良い印象を持たないでしょう。
また、子供の生活のサイクルを考えると、夜遅くまで会うこともなかなか難しいかと思います。こういったところにも相手の理解が必要です。
私は最初、自宅の距離が離れていたこともあり、2人では月に1回程度しか会えませんでした。
ここでお互いが辛抱できていなかったら、きっと関係はすぐに破綻していたと思います。
もちろん職場が同じだったり、自宅が近所だったりすればもっと会える時間が確保しやすいかと思いますが、大事なことはお互いで納得できるペースを作ることです。
理由4.子供に会わせること
これもとてもデリケートで難しい問題です。
これは私が娘に対し、最低なことをしてしまった経験談なのですが、お付き合いをして半年ほどたったある日、彼の方から「3人で某テーマパークに行ってみないか」とお誘いを受けました。
自分からはそのうちと思っていても、なかなか言い出せなかったので、今思えば相当浮かれてしまっていたのだと思います。
「この日はママのお友達のお兄さんと一緒に遊びに行くんだよー。とっても優しい人で○○(娘)にもいつもとても会いたがっていたんだよー。」
と、数日前から気持ちを盛り上げようと言い続け、当時5歳だった娘も楽しみにしてくれているように私の目には映っていたのです。
しかし、いざ会った途端から娘は不機嫌になり、それから1時間以上癇癪を起こしてしまいます。彼もその場でどうしたらいいのか、とても困惑していました。
これは娘ときちんと向き合わず、自分の感情を優先してしまった私に全ての責任があります。5歳だからまだ詳しく説明しなくても判らないだろう。ではありません。
細かいことは判らなくても、恐らく私のテンションの違いを察知し、娘に対し彼のことを気に入って欲しいというプレッシャーを知らず知らずのうちに与えて無理をさせていたのだと思います。
もっと真剣に、母親として話をすべきでした。
その日は結局数時間をかけて娘と彼が普通に話し、抱っこできるくらいまでの関係は築けたのですが、自分のエゴで2人を振り回してしまったことに、自己嫌悪はしばらく続きます。
また、子供と彼がせっかく仲良くなった矢先に、もしも何らかの事情で別れを迎えることがあったら…。
離婚により大好きなお父さんと離れ離れになったのに、また信頼を寄せ始めた彼と離れ娘を傷つけてしまう。
こんな簡単なことにも後から気づきました。
どのタイミング、どのシチュエーションが正解だったのか私には今でも分かりません。
しかし、やはり子供の気持ちを一番に尊重し、様々なリスクも想定した上で、母親である私たちが冷静に判断しなくてはならないと思うのです。
理由5.母親の自分、彼女の自分
これは先ほどの子供と彼を会わせる問題にも繋がります。
私は一番最初に上手にできませんでしたが、それ以降自分の女性の部分を、絶対に娘に見せてはいけないと、いつも心に言い聞かせて恋愛をしていました。
父親のいない娘にとって、今は私だけが頼れる親です。
その母親が、自分に見せたことのない雰囲気の言動を他所の男性に対してすることは、母親まで何処かに行ってしまうのではないかという不安要素を作ってしまうと思ったからです。
逆に彼に、出来るだけ早く母親であるありのままの自分を見せられたら、繕わず自然体でいられるので何より楽なはずです。
それに、彼がそんな母親の部分を見ても、冷めることなく一緒にいる道を選んでくれたら、もっと将来のことを身近に考えられると思います。
ただ、娘には絶対的に愛されている自信があっても、彼に関してはそうではありません。
この自分の持つ、母親の部分と女性の部分を、彼と子供が一緒にいる時にコントロールするのがとても難しいと感じました。
まとめ 自分たちらしさを大切にすること
いかがでしたでしょうか。
私はシングルマザーが恋愛することは、とても良いことだと思います。
自分の生活に潤いも生まれますし、お母さんが生き生きとしていたら、子供もきっと嬉しいと思います。
それに相手の方の理解を得られ、それでも自分と一緒にいてくれるなんて、何よりの愛情の証拠のように感じられますよね。
いくつか不安にさせてしまうようなこともお話しましたが、結局は自分たちのペースと距離感を保って、お互いと子供が無理をせず付き合っていくことが一番大事だと思っています。
その上で、将来のことも考えられるタイミングが合い、もしも順調に進めることができたのなら…これ以上素晴らしいことはないですよね。