離婚を経験した私が円満離婚する方法を考えてみた
離婚に使うパワーは結婚の何十倍、人によっては何百倍だと言われています。
しかもそのパワーは決して楽しいことに使うものではなく大きなストレスの原因に・・・。
ですから少しでもその負担を軽減するために、是非とも「円満離婚」に持っていきたいですよね。
私は、離婚原因が夫からのDVだったこともありますが、到底円満離婚とは呼べない別れ方をしました。
調停離婚だったのですが、離婚を決意してから成立するまでの数か月間、親権やお金の問題について毎日頭を悩ませました。
なかなか自分の要望が通らず、向こうからも理不尽な要求をされて月に1度の調停の帰り道は毎回涙を流すほど不安定になりましたよ。
でも離婚して約8年。
もっと前から調べて準備しておけば良かった・・・。
話し合いの時は、こういう言い方にすれば良かった・・・。
当時より大人になり冷静に過去を振り返れられる今だからこそ、円満離婚に向けてすべきことが何なのか分かったような気がします。
そこで今回は、円満離婚に向けてどのような行動を起こしたら良いのかについて考えてみました。
円満離婚とは?
円満離婚とは、揉め事や争いを最小限に留め、短時間でスムーズに離婚に向けて話し合いをすることです。なかなか難しいことかもしれませんが、お互いのために、最善の選択と言えます。
出典:https://minnkane.com/
つまり夫婦がお互いに相手の要望や意見を極力否定することなく、そして感情的になって事を荒立てたりもせず、離婚が成立するまでの流れがなるべく穏やかでスムーズである・・・。
そんな離婚の形を、円満離婚と呼ぶのです。
付け加えると、離婚の際に相手に対してネガティブな感情(憎しみや怒り、または後悔など)を持ち、それを離婚後も引きずったままでいてはいけません。
なぜなら、その感情が変な執着心に変わり、後々の新しい人生まで元パートナーへの嫌な感情に支配され、長い間苦しめられてしまう結果になるからです。
私にも、無意識でしたがそのようなふしがあったようで、離婚後何か苦しいことや辛いことがあるたびに全ては元夫のせいだという感情に囚われ、被害妄想やマイナス思考がとても強かったように思います。
ですから、円満離婚とは感情面でもネガティブな気持ちを残さず、キレイさっぱり清々しい気持ちで新しい人生に臨めることだと思います。
円満離婚への道
その1.円満離婚の基本は協議離婚
お互いが良い気持ちで、揉めることなく離婚を成立させるために目指すのは、第三者の介入のない協議離婚です。
そのためにはまず離婚の理由を明確にし、双方が離婚に同意して成立を目指す、というように同じ方向を向かなければ離婚協議のスタートラインに立てません。
また、財産分与のことや親権のことなどをある程度勉強して、知識を頭に入れておくと話し合いが円滑にいくと思われます。
その2.お互いが納得するまで、焦らず時間をかけること
円満な協議離婚を目指すのに、焦りは禁物です。
お互い問題が全てなくなるまで最低でも半年、場合によっては数年かかってしまうことも想定しておきましょう。
一見長いように感じるかもしれませんが、その間に新生活へ向けての貯金や新居の準備、子供の転園・転校先の情報収集などをおこなっておけば、離婚成立後の生活もスムーズに始めることができますね。
私がそうだったのですが、早く離婚したい思いが先立ってしまい、相手の条件ばかり飲み込んでいると絶対に後から後悔します。
協議の際は、慰謝料・養育費・財産分与・子供との面会交流など様々な決め事があります。
自分の中でここは譲歩できる部分と、そうでない部分をあらかじめ明白にしておくと流されにくくなるはずです。
何度も言いますが、円満離婚とは双方が納得して後悔のない離婚の事ですよ。
その3.子供がいる場合は、何よりも子供最優先で
夫婦の離婚に際して、一番の被害者は紛れもなく巻き込まれる子供です。
間違っても子供の目の前で言い争ったり、まだ何も詳細が決まっていないのに離婚の事実を話してしまったりしないでください。
そうでなくても、子供は家庭内に流れる不穏な空気を敏感に察知して不安になっています。
精神面の不安定さから、学業や日常生活にも支障が出る子供もいます。
ですから協議期間中は、より一層子供へのケアを怠らないでください。
また、親権などの件で子供の意思を尊重することができるのは裁判所では基本的に15歳以上になってからです。
とそれ以下の小さいお子さんに「ママとパパ、どっちについていきたい?」などと聞くことは絶対にやめて下さい。
そのような質問は子供にとってあまりに残酷で、どのような答えを出しても子供は罪悪感を感じ、離婚の傷を相当深いものにしてしまいます。
子供の意思を尊重することが子供の幸せではありません。
いつでも子供を最優先に、離婚で負う子供の傷をなるべく浅いものにしてあげられるよう、行動と言葉には気をつけてください。
その4.離婚することを言いふらさない
離婚することや、原因などを軽々しく第三者に話してはなりません。
住んでいる地域の環境にもよりますが、噂は尾ひれをつけてあっという間に広がりますし、場合によっては夫の社会的地位に傷をつけることにもなりかねません。
夫との話し合いの中で上司や友人など、どの程度の人まで報告するか。
また、どのように報告するのか。
など事前に決め事を作っておくとよいでしょう。
ただし、お互いのご両親に関しては別です。
仮にも一度親族になった間柄ですし、子供にとっては一生祖父母であることに変わりはないのですから、ある程度離婚に向けての準備が整った時点できちんと報告しましょう。
双方の両親も納得した上での円満離婚離婚ができたら、さらに気持ちがラクになりますね。
その5.離婚にあたり決めたことは、公正証書にして残す
離婚時だけでなく、離婚後もずっと円満な関係を築いていくに際し、とても重要なのが協議によって決まった取り決めごとを細かく「離婚協議書」に書き残しておくことです。
これがあることで、お互いが決めたことにしっかりと責任を持つようになりますし、後に金銭や面会交流に関してのトラブルになりそうになった際、言った言わないの水かけ論を避けることができます。
ですが本当のオススメは、万が一裁判に発展した場合を考え、離婚協議書を裁判の確固たる証拠となる「公正証書」にしておくこと。
そうすれば養育費などの未払いトラブルが起きる確率もぐっと下がりますし、言っても払ってもらえなかった場合、給料や口座を差し押さえるという強制執行もできます。
番外編・離婚式をおこなう
ここ数年、ちょっとしたブームになりつつある離婚式。
テレビなどで特集を組まれることも多いので、一度は目や耳にしたことがあるのではないでしょうか?
「離婚後の再出発への決意」を親族や友人などの前で誓い、お互いが納得し離婚を前向きに捉えることのできる非常にポジティブな離婚イベントです。
式の内容はどのようなものなのでしょうか。
その一部をご紹介します。
・二人が離婚に至った経緯を司会者が発表
・離婚経験者の友人による代表挨拶
・結婚指輪をハンマーでたたき割る「最後の共同作業」
・会食(二人の出会いから離婚までの写真のスライドショー)
(キャッチした人は円満離婚できるというブーケトス)
(両家分かれてのパイの投げ合い)
などなど。
一見ただのユニークなイベントのように思えますが、この離婚式をおこなうことでけじめがつき、また離婚が双方公平なものとなります。
それに身近な人たちに認知してもらうことで片方のストーカー化を防げるなど、円満離婚へ向かえる要素がたくさん詰まっているのです。
興味が湧いた方は、検討してみてはいかがでしょうか。
参照:https://www.rikonshiki.com/
終わりに・・・
いかがでしたでしょうか?
円満離婚をするのはとても困難なように感じますが、考えてみたら絶対に最初はお互いがそう望んでいるはずですよね。
ですから目指すことはそう難しくないはずです。
以上に円満離婚ができる方法を考えてみましたが、どの項目にも共通して言えることは決して感情的にならないことと、相手の意見をすぐに突っぱねるのではなく、一度自分の中に取り込んでから冷静に判断すること。
これだけでも話し合いが円滑に進むと言っても過言ではありません。
気分が乗らない日もあるでしょう。
イライラする日もあるでしょう。
そんな時は、無理をせず日を改めることを話し合いのルールに取り入れても良いかもしれませんね。
産後離婚はなぜ多いのか?考えられる5つの原因
人生において女性は、男性よりも大きい様々なライフスタイルの変化を強いられます。
特に出産後が一番変化すると言っても過言ではないでしょう。
ほとんどの方が妊娠をすると、新しい命に出会えることを心待ちにし、幸せであろう家族の未来にポジティブな思いを馳せることと思います。
その思いに間違いはありませんが、実際は女性が出産をすると、ホルモンバランスの乱れや気持ちの不安定さ、ライフスタイルの大幅な変化によって大変なストレスを感じるのです。
しかし一方、我が子にとって同じ親であるはずの夫には身体の変化はありませんし、女性の心と体の不安定さが理解できません。
その大きな差がお互いの関係にズレをもたらし、結果、幸せな家族像とはかけ離れ、離婚にまで発展してしまうことも少なくありません。
また、近年の離婚率の高さが拍車をかけて、産後離婚の件数は増加しています。
できるなら、子供の出産が原因での離婚は避けたいものですよね。
そこで今回は、何故、産後離婚してしまう夫婦が増えているのか?
その具体的な原因についてお話します。
産後クライシスとは…
まず初めに、産後離婚を語る上で「産後クライシス」という言葉に触れないわけにはいきません。
「出産後2年以内に夫婦の愛情が急激に冷める現象」
このような意味を持つ産後クライシスは、2012年にNHKの番組で取り上げられ、反響を呼んだことで世の中に浸透しました。
厚生労働省の調査からも、母子家庭の30%以上が子供が0~2歳の時に離婚したことが分かっており、つまり産後クライシスにより離婚した方が多いということが伺えます。
タレントではスザンヌさんの離婚原因が産後クライシスによるものと言われており、また3人のお子さんを持つくわばたりえさんは、離婚にまでは至らなかったものの自身が体験した産後クライシスの状況を、テレビ番組で話したりしていました。
そしてこの産後クライシスに陥った夫婦は、例え2年以内での離婚を避けることができたとしても、10年以上もお互いの不満を引きずり、結局熟年離婚の原因になることも多いそうです。
では、この産後クライシスを踏まえながら、夫婦が産後離婚に発展してしまう原因を考えてみましょう。
産後離婚の原因5つ
その1.産後の体調不良
母親は子供を出産したその瞬間から育児がスタートしますが、出産による女性の体へのダメージは大きく、最低でも産後1か月はむくみやめまい、頭痛、腰痛、便秘など、様々な症状が表れ、しばらく体調不良が続きます。
ですが、里帰り出産を終え自宅に帰宅すると、夫としてはもう通常の生活がスタートできると思っているんです。
そして夫が仕事に行っている間、女性は家事と慣れない育児を、体調がすぐれない中でも行わなくてはならない上、しかも昼夜問わず2、3時間おきの授乳で毎日睡眠不足の状態が続いています。
しかし、その様子が夫にはなかなか分からないので、
「何故ちょっとした家事すらできないのか?」
「生まれたばかりの赤ちゃんは寝ている時間の方が長いから、日中昼寝できるだろう」
などと勝手に不満を抱きます。
そして妻は、
「私は具合が悪くても、ずっと赤ちゃんの世話につきっきりで休むヒマがないのに、何故家事すら手伝ってくれないの?」
「夜泣きしているのに気づきもせずイビキをかいて寝ているなんて…」
と不満が募り、夫婦の考え方に次第にズレが生じてしまうのです。
その2.女性のガルガル期
冒頭でお話したように女性は産後ホルモンバランスが乱れ、情緒不安定になりやすく悲観的になったりイライラしたり感情がコロコロと変化します。
また女性ホルモンのはたらきにより、母性本能が産前よりも一層強くなり、子供をどんな外敵からも守ろうと無意識に攻撃的になるのです。
そこで子供を守ろうとするそんな母親の様子が、動物が他の動物に対しガルガルと威嚇するさまと被ることから、最近世の中に浸透している「産後のガルガル期」という言葉。
「我が子を誰にも触らせたくない!」
「我が子を守れるのは自分だけしかいない!」
と、夫ですら菌だらけで汚いと感じ、我が子に触れることを嫌悪します。
そして、それを知らない能天気な夫を見て、さらにイライラを募らせ、時にその攻撃性が爆発することも…。
そうして夫婦の間に大きな亀裂が入ってしまうのです。
その3.産後うつ
女性のホルモンバランスの乱れは、時に深刻なうつの症状を引き起こしてしまうことがあります。
育児の悩みを相談できる相手が身近にいなかったり、夫が激務でほとんど一緒に過ごせる時間がなかったり、外出せずに毎日引きこもりがちになったり…。
このような原因が、ただえさえ不安定な精神状態に拍車をかけ、何もやる気が起きず、常にネガティブなことしか考えられなくなります。
最悪の場合、子供に危害を加えたり自分自身の命を絶つ選択をしてしまうことも。
東京都23区の妊産婦の異常死の実態調査では、産後自殺と精神疾患の関係において自殺と精神疾患が関係している割合は50%と多く、中でも「産後うつによる自殺は33%』と産後の自殺に大きく関係しているようです。
妊産褥婦の自殺 -東京都の集計及び概略分析
産後うつは心の病気ですので、夫には療養義務が発生するため、産後うつを理由に離婚することは裁判では認められません。
ですが、このような妻の状態に理解を示さず、治療にも非協力的であれば当たり前ですが夫婦関係が破綻し、離婚に繋がってしまうのです。
その4.父親の自覚がない夫
夫は、お腹を痛めて産んだわけではありませんし、出産後も里帰り出産などで生後しばらく我が子と近くで過ごすことができず、父親の実感や自覚が湧きづらいようです。
多少は仕方のないことのような気もしますが、だからと言って生活スタイルを何一つ変えず、寝たい時に好きなだけ寝て、テレビやゲームばかりやっていては毎日自分を犠牲にして頑張っている妻に対して失礼ですよね。
またおむつも替えも、
「汚いからいやだ。」
ミルクも、
「分量もミルクの温度も分からないしめんどくさい。」
寝かしつけも、
「俺、明日も仕事なんだよ。」
と何かにつけて拒否し、育児に非協力的な父親なんて必要ないとすら思ってしまいます。
その結果、夫がいない方が逆に家事の負担も減って気が楽だと、離婚を考えてしまう方も少なくないようです。
その5.自称イクメン夫
イクメンとは、育児するメンズの略。
最近ではつるの剛士さんのように、男性も育児休暇を取得して積極的に育児に取り組む男性が増えつつあります。
妻の気持ちに寄り添い、家事や育児のサポートをしてくれるなんて本当に理想の夫ですよね!
…ですが問題は「自称イクメン夫」です。
休日にたった1回おむつを取り替えただけで「俺イクメン」
妻が買い物中、1時間我が子と留守番し遊んだから「俺イクメン」
抱っこひもをつけて外を歩いている「俺イクメン」
父親の自覚がなく、何もやらないより夫よりはありがたいと思うべきなのかもしれませんが、いいとこ取りをし、これしきのことで育児を「やっている」感を出されると、妻としては不愉快です。
本当の育児はこんなものじゃない!と妻を怒らせてしまいかねないのです。
また外出先で見かけた家族や友人の夫のイクメンぶりを知って、我が家の自称イクメン夫と比べてしまい、嫌気がさして愛する気持ちが薄れていってしまうことがあるようです。
終わりに…
いかがでしたでしょうか。
妻の産後の感情の変化に対し、夫がどれほど理解を示し、いかに協力し合えるかが産後離婚かそれとも回避できるかの分かれ目になってくるのだと思います。
また、女性が行き場のないイライラした感情をなるべく溜め込まず発散できるようになれば、夫婦間のケンカやトラブルも回避できるかもしれません。
・友人と会話する
・美味しいものを食べる
・家事・育児を手抜きする
・夫とスキンシップを取る
・定期的に妻が一人になれる時間を確保する
このようなことでも、ずいぶん変わってくることでしょう。
産後離婚を避けるには…。
まずは産後クライシスに陥らないよう、妊娠中にあらかじめ夫婦で様々なことを話し合い、産後も我慢せず自分の気持ちを正直にパートナーに伝え合いましょう。心が離れなければ多少のケンカやトラブルがあっても、夫婦で乗り越えていけますよ。
30歳で子連れ再婚!再婚して良かったと感じる5つの事
離婚は心身ともに疲れ果てます。それを乗り越えやっと自由を手に入れたあなた。
すぐに、さあ次々―!!っ
とはなかなかなれませんよね。結婚なんてもうこりごり…と消極的になっている方も多いと思います。
お子さんがいる方は尚のこと。子育てと仕事と恋愛の両立ならぬ三立なんて出来るわけがない…と臆病になっていませんか。
私がDV夫から逃れ、離婚し解放された7年前。
当時娘は4歳だったので、子育てと娘の心のケアと同時に自分の恋愛なんて、出来るわけがないと思っていました。
それに世の中では、恋愛に走ってしまったシングルマザーによって子供が亡くなる悲しい事件も多発していたので、世間からも、
「母親より女でいることを取るなんて最低」
「子供が可哀相」
「虐待するんじゃないか」
という目で見られるのではないかと思っていましたし。
…ですが私は、とても理解のある優しい人と出会い、再婚の道を選びました。そして今は娘と共に、毎日笑顔の耐えない幸せな毎日を送れています。
今回は、私が再婚して良かったと感じた事を5つお話したいと思います。
再婚してよかった事1.心に余裕が持て、娘ともっと仲良くなれた
シングルマザーは、一人でお父さんとお母さんの2役をしなくてはいけません。
平日はフルタイムで働き、保育園の送り迎え、家事、書類の整理、支払いと毎日やることは山積み。
休日は娘とデートをして、父親のいない寂しさを感じさせまいと必死でした。けれど現実は、毎日の寝不足と疲れで娘の話も上の空。
「ねえ。話聞いてる?」
「ちゃんとこっち見てよ!!」
といつも言われていました。
本当は料理も全部作りたいのにお惣菜やレトルトが増え、掃除も行き届かず、自分に対してのイライラも溜まってしまいました。最低ですが娘に不必要な場面で怒ってしまったことも多々あります。
結果、娘をより寂しくさせていました。
しかし再婚してからは、夫の協力のおかげで家事に費やせる時間も増え、一緒にお菓子作りをしたり夜TVを一緒に見て笑ったりと、娘と向き合える時間が格段に増えました。再婚したことによって、娘をないがしろにするどころかもっともっと仲良くなれたんです。
現在11歳の娘とはもちろん衝突することも叱ることもありますが、まるで友人のように何でも話せる良い関係を築けています。
再婚してよかった事2.娘のやりたいことをさせてあげられる安心感
下品な話かもしれませんが、やはり金銭面で安心出来ることはとても大事です。
離婚し、資格も職歴もろくにないまま社会に飛び込んだ私。
一人ではとてもじゃないですが、娘に複数の習い事や旅行などやりたいことを全て叶えてあげることはできませんでした。
しかし再婚し、娘が将来やりたいこと、なりたいものに出来るだけサポートしてあげられる余力ができました。
そして一人ではなかなか決断できないことも、夫と二人で相談し合えることでより良い答えを導くことが出来ている気がしています。
現在、可能な範囲でですが、塾や本人の希望の習い事に通わせることができています。夫が父親として、娘に将来へのたくさんの選択肢を与えてあげたいと言ってくれているからです。
そして年に1回程度ですが旅行に行き、様々な土地で色々な体験をさせてあげられています。
このようなことは絶対に私一人では出来ませんし、自分で稼いだお金は自分のために使うことを一番に考えていた前DV夫からは死んでも出ない言葉だと思っています。
再婚してよかった事3.娘と夫の絆をより濃いものにさせてくれた次女の存在
私は再婚してから新たにもう一人女の子を授かりました。子連れ再婚後の妊娠・出産についても、世の中ではたくさんの批判があることは承知しています。
しかしこれは一例ですが、我が家の血のつながらない父娘は、次女を通してより本当の父娘に近づいたと思っています。
綺麗事だけではもちろんありません。
最初に赤ちゃんが出来たことを娘に告げた時は、
「ママも○○(夫のこと)も私より赤ちゃんの方が可愛くなっちゃうんでしょ。だからいらない。」
と言われました。そう思ってしまうのが当然だと思います。すると夫は自分から、
「そうでは決してないこと。」
「今でも娘をまず一番に愛していること。」
「我慢しなくてはいけない場面も必ず来るだろうけど、それは血の繋がりのせいではなく、”産まれてくる赤ちゃんのお姉さんとしてだけ”だということを信じて欲しいこと。」
を幾度となく話し、態度で示してくれました。
以前は気分でちやほやする前夫に対し、いつも顔色を伺ってご機嫌取りをしていた娘。
今の夫のこのストレートな愛情表現に、夫の持つ父性を強く実感できたのか、私のお腹が大きくなるのと比例して、娘も妹の誕生を心から待ち望んでくれるようになりました。
今では、私が次女に対して叱るようなことがあれば、長女の娘が真っ先に庇ってしまい、全く示しがつきません。
年が離れていることもあってか、とても可愛がってくれ目に入れても痛くない存在のようです。
そして次女を通して家族の共通の話題もぐっと増え、父娘はもちろん4人の絆がさらに深まったように感じています。
再婚してよかった事4.叱る父親、逃げ場となる父親
母親は時に冷静さを欠き、感情的になってしまうことがあります。
娘とたまにバトルになった時、審判じゃないですが夫が冷静に二人を諭してくれます。
私の言い分を尊重してくれる時は、娘が泣き叫んでいても落ち着くまで待って、それから娘の間違いを指摘しアドバイスをしてくれます。
少し悔しい気もしますが、不思議と夫が言うことは娘の心にもすーっと入っていくことが多いようです。
逆に私が間違っていると判断した時には、娘の前でまず私を注意し、娘の心の避難所となってくれます。これは恥ずかしながら、私と娘の二人だけではこのように解決することができません。
甘やかすことだけではなく、叱るという行為には必ず深い愛情が伴っていると思います。娘の目の前で私と娘を同等に叱ることで、娘もママと同じだけ愛されているのだと感じてくれているように思います。
再婚してよかった事5.愛する子供を優先できる幸せ
色々挙げた中でも、やはり1番はこれに尽きます。
1回目の結婚では、家族は一家の大黒柱としてまず何事も夫を第一優先にし、それを守るため私が努力しなければ皆が幸せにはなれないと思っていました。
今でも夫を尊敬し立てることは変わっていません。しかし私の勝手な意見ですが、子連れ再婚をするにあたり一番大切なこと。
それは、いかに新しいパートナーと一緒に、一番に子供のことを同じくらい思いやれるか…だと思います。
もちろん血の繋がっていない我が子に、実の母親と全く同じだけ愛情を注ぐのは非常に困難です。
ですが私は今の夫をいくら愛していても、娘より常に私のことしか考えていないと少しでも感じていたら、今の結婚は絶対にあり得なかったと断言できます。
ですから娘が心を開くよう相当の努力をし、数年たった今でも娘への愛情に少しも陰りが見えない夫の懐の深さに心から尊敬し感謝しています。
そして何より、私がより幸せになる道に賛同してくれた娘には、一生感謝してもしきれません。
終わりに…
あなたを愛し、子供のことを2人で第一に考えられるパートナーと出会えたなら…。
バツイチだろうがシングルマザーだろうが世間の目が気になろうが、再婚に臆病になる理由はないと私は思います。
ですが、お互いの気持ちが一致したからと言ってすぐに結婚出来るわけではありませんよね。両家の親からの理解や、周りの人々の協力があってこそ成り立つものです。
認めてくれた方々へ、常に感謝の気持ちを忘れないでください。
そしてなにより子どもには、最初は戸惑い複雑な思いをさせてしまうかもしれません。
しかし自分が両親に心から愛されている実感が湧いた時、血の繋がりは関係なく心を開き、その環境に柔軟に適応してくれるのだと、実体験をもって私は思っています。
私が言うのもおこがましいですが、子供は母親が笑顔で幸せに過ごせることを願ってくれていますよ!!