優しかった夫が変わってしまった…
暴力を振るわれることもある…
あなたは夫からDVを受けてショックを受け、困惑してるはいませんか?
私もその一人でした。DVは力の弱い女性にとっては恐怖でしかありません。
今回は、私の経験を踏まえて「DVの特徴や種類、離婚理由になるDVや相談サービス」についてご紹介します。
DVの特徴
暴力をふるうだけでなく、相手を支配するために行われること全てがDVと言われているものです。
最初は暴言。だんだんとエスカレートして暴力に発展するケースが多いです。
私が受けたDVの場合ですが、繰り返される暴言・暴力の後は決まって優しい態度でした。
DVを受け続けることで、だんだんと感覚が麻痺し、当たり前のようになっていきました。
もう「話し合う」なんて流暢なことは、できなくなります。
恐怖を感じながらも身動きができない状態でした。
加害者側は歯止めが利かなくなり、被害者側は打つ手だてがない、そんなアリ地獄のような日々を送ることになってしまいます。
警察庁の調べによると、日本でDVの相談件数は年々増えており、2002年に14,000件ほどだったものが、2009年にはその倍の28,000件以上に膨れ上がっているのです。
相談されていない隠れDVの方を含めると、どれだけの被害があるかがおわかりだと思います。
DVの種類6つを私の経験を踏まえて紹介
DVには様々な種類があります。それぞれについて少し観ていきましょう。
1、身体的暴力
殴る蹴るなどの身体に痛みを伴う暴力です。
もしも、このような暴力を受けた場合には、警察に被害届を出すのももちろんですが、病院に行って診断書をもらっておきましょう。
また、怪我をおった部分を写真にとって保管しておくと良いでしょう。
2、精神的暴力
立場の上下関係を重んじて、嫌みを言ったり怒鳴りつけたりすることがこちらに当てはまります。
中には外出を禁止させたり、自分の所有物のように扱う精神的暴力もあります。
私は身体的暴力についてもあわせて、日々の様子を日記につけておくようにしました。
今でも見返すと辛い日々を思い出してしまいますが、後の調停に役立ちました。
実際の様子を録音または録画しておくのも方法ですね。
3、性的暴力
性行為を強要したり、場合によっては浮気を認めるように詰め寄る訳のわからない一方的な態度。
力が弱い女性としては、抵抗できない危機的状態ですね。
私の場合は、望まない妊娠をしないように、女性ができることはピルを飲むことだなと思い、病院で処方してもらいました。
4、経済的暴力
生活費を入れない、家計に厳しく口出しするなどといった言動です。
借金を作って、責任をなすりつけてくる場合もあります。
自分の貯金を実家に預けておくなど、被害が大きくならないように対処が必要です。
私は、夫の給与明細をコピーしたり、使ったお金のレシートを取っておくなどして、調停の際に提出しました。
5、社会的暴力
人間として、社会と関わっていくことは当たり前に日常に発生することです。
これを遮断させ、自分の支配下に置こうとするひどい行為です。
私は気持ちが沈み込み、うつ状態になりました。
早い段階で、誰かに相談するのが最善だと思います。
6、子どもを利用した暴力
子どもに母親の悪口を吹き込んだり、母親から子どもを奪うような言動です。
中には、子どもに暴力を見せたり、暴力を加える最低な事態があります。
子どもに多大な影響を与えるので、すぐに解決しなくてはなりません。
暴力が子どもにまで及ぶ場合には、近くの相談窓口で保護施設を紹介してもらうなど、すぐにその場を離れることをお勧めします。
■離婚理由になるDV
法律では、配偶者の言動によって、結婚生活が破綻し、修復の見込みがない場合には「離婚」が認められています。
「私が悪いのかも」や「子どものために…」と我慢されている方もいるかもしれませんが、加害者側はそう簡単に変われないのが現実です。
実際に私も、裁判所で調停離婚の手続きを始め、調停委員の方とお話しすることになりました。
その時に「当たり前のことではなかったんだ」と気づかされました。
第三者の意見を聞く、ということはとても大切です。
冷静な判断ができない状態に引きずりこまれているのですから、一歩外に出ることはとても勇気がいるはずです。
ただ、身近に相談できる場所が、必ず近くにあるはずです。
最近の調べで、結婚を経験した「10人に1人」は配偶者からのDVを経験していることがわかっています。
話して気づくことがたくさんあるので、恥ずかしいとか、自分が悪いのかもと思わずに、辛い胸のうちをさらけ出しましょう。
DVを相談できる窓口
相談窓口には、代表的なものに下記の場所があります。
●DV相談ナビ(電話番号0570-0-55210)
暴力で悩んでいる方向けの全国共通の電話相談窓口です。 発信した番号の最寄の相談窓口へ電話を転送してくれます。
匿名でも話を聞いてもらうことができます。 私も電話をしたことがありますが、心を落ち着かせるための良いアドバイスがもらえます。 (受付時間は、相談センターにより異なります)
誰かに話し、客観的な言葉を聞くと、自分の置かれている状態がよくわかり、どうしたらいいか考えるきっかけになると思います。
●最寄の保健所や福祉センター
他にも児童相談所や、法テラスも全国各地にありますね。 実家や友人など、頼る人がそばにいない方でも、力になってくれる窓口です。
●警察や裁判所の相談窓口
一番手っ取り早く、迅速に対応してもらえます。
様々な事態を想定して、相談にのってもらえるという意味で心強い存在です。
DV加害者の中には、ストーカー行為を行う人もいます。
加害者と距離をとる必要がある時には、裁判所に接見禁止命令を出してもらうなど、早急な対応が必要となります。
警察は24時間対応してもらえますから、何かあった時にはすぐに連絡するべきですね。
■避難することを考える
ひどい暴力を受けたら、「相談」ではなく、必要な荷物をまとめ、すぐにその場を離れることをお勧めします。
この際、気づいて引き留められたりしないよう、気を付ける必要があります。
・現金、キャッシュカード、通帳と印鑑
・健康保険証や母子手帳、免許証
・車の鍵
・携帯電話
・DVの証拠となるもの(私は荒れた現場の写真も撮っておきました)
出来れば、夫に見つからないように、すぐ取り出せるよう避難バッグを作り、保管しておくと良いでしょう。
私は、自分の車に子どもと自分の最低限の着替えを載せておきました。
また、避難先は市内のビジネスホテルを調べて備えていました。
まとめ
なかなか目に見えないので、周りも気づかないことが多いです。
ただ言えることは、DVは決して一人では解決できないということです。。
なので、悩みを抱えないでください。
自分を責める必要は全くありません。
大きな怪我や、心の傷を防ぐためは、一日でも一分でも早く相談することが問題の解決に繋がります。