連日世間を賑わせている不倫騒動。
昨年は、女子アナウンサーや女優など既婚女性による不倫疑惑も目立ちましたね。
世間では不倫を否定する人の方が圧倒的多数で、特に既婚女性の不倫への風当たりは強いと思います。
その証拠に、男性による不倫がバレた後の離婚率が約30%なのに対し、女性による不倫の離婚率は70%と非常に高くなっています。
ですが年々、既婚女性による不倫件数は増えているのが事実。
ずっと家にいる専業主婦が減り、外で働く女性が増えたため、結婚後も異性と出会う機会が多いことも背景にあるのでしょうが、なぜ女性も大きなリスクを背負ってまで夫以外の男性と関係をもってしまうのでしょうか。
今回は「なぜ女は不倫をしてしまうのか?その理由と動機」と称し、女性ならではの不倫における心理を探っていきます。
【この記事の目次】
不倫する理由その1.女性として愛されている実感が欲しい
男性の不倫の理由のほとんどが非常に単純で明確。
それはまず、不倫相手に対し性的欲求が沸くからです。
それを前提とした上で関係を続けていくうちに、次第に情や執着が芽生えることもあるでしょうが、まずは性欲。
しかし女性はもっと複雑です。
女性の性的欲求は感情と直結していることが多く、セックスは愛の証であると考えている人が多いのです。
ですから「対象男性に対し性欲が沸く=その人から愛されたい」願望があり、それを実感させてくれる相手でなければ本当の性欲は満たされません。
けれども夫との結婚生活が長くなるにつれ、性生活は回数も減り内容も単調になり、行為をする上で愛を感じることは減っていくでしょう。
ましてや日本人は、言葉で愛を伝えるのが下手な人種です。
きっと男性は以心伝心で伝わっていると安心しきっていると思いますが、女性はあらためて態度や言葉で愛を示して欲しい生き物なんです。
ですから、積極的に求められ、愛を実感できる人が目の前に現れたら、我慢が効かずに不倫の道へと進んでしまうでしょう。
不倫する理由その2.違う世界に住む自分に浸りたい
ある意味、単調や平凡な生活は幸せなものです。
子供にも恵まれ、何不自由のない一見幸せな結婚生活。
ですが毎日パートや子育てに追われ、同じような毎日があっという間に過ぎていく女性にとって、平凡は実につまらないもの。
そんな時、女性は過去を思い出し、
「あーあの時こうしていたら、違う運命だったのかな。」
と、違う世界にいる自分を妄想します。
このように毎日退屈している女性には、不倫という刺激は麻薬のようにとても強いものです。
一度嵌ってしまうとなかなか抜け出せません。
いつもよりも化粧を念入りにしたり、相手の言動にいちいちときめいたり落ち込んだり。
普段夫や子供には絶対に見せることのない顔を、不倫相手に見せている…。
この罪悪感とバレてはいけないスリルを、今までの妄想の中にいたもう一人の自分が、楽しんでいるような気持ちなのかもしれません。
不倫する理由その3.性欲に勝てなかった
男性と同じく性欲が勝って不倫を始めてしまう人もいます。
近年、増加している夫婦のセックスレス問題ですが、悩むのは決して男性ばかりではありません。
女性にも当たり前のように性欲は存在します。
夫と仲が悪いわけではないけれど、夫婦の営みがない状態が長くなると、次第に女性は夫を「男性」として見られなくなっていきます。
そして無意識のうちに「男性」として見ることのできる相手を身近に求めてしまうのです。
また、多くの女性の社会進出により、男性並みにバリバリと働くキャリアウーマンの主婦も増えてきました。
そんな女性はバイタリティに溢れ、その分性欲も増す傾向にあるようです。
ですから男性から誘われれば、理性で性欲を抑えることができず、比較的簡単に肉体関係をもってしまいます。
また、それが若い男性やイケメン男性であるとなおさら自分に自信がつき、さらに仕事と家庭の両立への活力に繋がるのだと言います。
結局は女性も単純なんですね。
ですがこのように感情ではなく本能のまま不倫をしてしまう女性は、目的が明確なので、相手と後腐れなく別れることがしやすいタイプです。
不倫する理由その4.不倫した夫への仕返し
これは女性ならではの理由なのではないでしょうか。
女性の多くが夫の不倫が判明すると、とてつもない怒りをあらわにします。
これは結婚をすると、家事に追われる女性の方が行動の自由が利かなる場合が多いため、知らず知らずのうちに溜まっていた我慢が爆発することが、1つの理由です。
そんな時、女性は腹いせのために自ら不倫をし、夫に仕返しをするのです。
それは、以下のような気持ちからだといいます。
・自分も不倫することによって、同等の立場になる
・自分も不倫することによって、相手を許せる
・夫の不倫を口実に、自分にもともとあった不倫願望を正当化させる
など。
目には目を、歯に歯を、浮気には浮気を!という感じでしょうか。
ですが大抵の女性が、この仕返しによる不倫をすることで、むなしい気持ちを味わうと言います。
自分を安売りする行為は避けたいですね。
不倫する理由その5.誘われて断れなかった
これも女性に多いパターンです。
ある日、パート先で上司である男性にに食事に誘われたAさん。
日頃から優しく、好感の持てる相手とあって、Aさんは軽い気持ちで承諾しました。
相手は自分が結婚していることを知っているし、ランチ程度でまさか男女の関係になるはずがありません。
案の定、楽しいおしゃべりをした以外何もなく、安心したAさんはその後もその男性と食事を重ねます。
夫とも最近はこんなに会話が弾むことはなかったAさんは、心の中ではこの男性にときめきを感じていたものの、一線は超えていないということを自分に言い聞かせ、2人きりで会うのを止められないでいました。
ですが回数を重ねるうちに、次第にランチがディナーになり、さらにはお酒が入り…。
気が付くと自然な流れでホテルに誘われてしまいました。
さすがに、それはいけないとAさんは断ります。
ですが男性から、「じゃあなんで今まで何度も食事に付き合ってくれたのか。好意があったからじゃないのか?それとも俺の気持ちを弄んでいたの?」と。
確かに彼にときめいていたことを否定できなかったAさんはそれ以上誘いを断ることができず、とうとう不倫関係が始まってしまいました。
このように、最初は不倫はしないと心に決めながらも、
「これは不倫ではない。」
「これくらいは友達の範囲だから大丈夫」
と、自ら勝手にハードルを下げ、いつの間にか引き返せないところにまで来てしまう女性も多いそうです。
でも夫にバレ、離婚になったら全てを失ってしまうかもしれないのです。
自分の覚悟で不倫を決めるわけではなく、自分の意志が弱いことを自覚している方は、そもそも異性と2人きりのシチュエーションを持つこと自体避けた方が良いかもしれませんね。
終わりに…
いかがでしたでしょうか。
以上のことを見てみると、特別な女性だけが不倫に走るのではありません。
実は全ての女性が、不倫にハマる要素をもっていると言っても過言ではないでしょう。
しかもそれは男性と同じくらい。
はたまた男性以上かもしれません。
なぜなら、数年前にドラマから映画化もされ大ヒットとなった「昼顔」。
既婚女性による不倫という、絶対に非難を浴びるはずの主人公の心理描写に、なぜか少し共感してしまった女性も多いと言います。
ドラマや映画を通して、不倫という非日常生活に対し、憧れを抱いてしまう人が多いのが事実なのです。
なのに、芸能人などによるリアルな既婚女性による不倫に対しては、不快感を示す人がほとんど。
私は心理学など詳しくないので分かりませんが、現実世界で行われる不倫を否定することで、自分自身のどこか奥底に眠る不倫願望を、戒めている気持ちがあるのかもしれません。
小説やドラマなど、非現実な世界で妄想に浸るくらい罰は当たりませんもんね。
不倫が誰かに幸せをもたらすことはありません。
ですから、その願望は妄想の世界だけに留めておくことをおススメします。