昨今、何かと話題になっている“不倫・浮気”。
私の離婚の理由は複数あります。その内の一つがこの“浮気”でした。
あなたはどこまで、夫の浮気を許す事ができますか?
私達の結婚
私達は子供を授かって籍をいれました。いわゆるデキ婚です。子供が出来た事を、私も彼も本当に喜んでいました。
結婚する事に、戸惑いや迷いもありませんでした。色々な事が発覚するまでは。
彼と私のライフスタイル
結婚後も、私達は朝から晩まで一緒でした。妊娠してもしばらく同じところで働いていたため、出勤も一緒、帰りも一緒。
もちろん家でも一緒。彼の行動は、全て把握していると疑っていませんでした。
この時までは。
彼の不穏な動きと、私の鈍感力
彼は仕事の最中、数時間抜ける事がありました。
「銀行に行ってくる」と2~3時間いなくなったり、「本社へ行ってくる」と一日いなかったり。
それでも私は「そっかー行ってらっしゃい!」と明るく送り出していました。
彼が居ない間に、本社から人が来て「あれ、今日本社行くって言っていたんですけど…電話も出ないな。すいません」といったやり取りが何度かありましたが、何かあるのでは…とは一切思いませんでした。
彼に、今日本社行ったんだよね、本社の人きたよ?
と聞いても「あーすれ違ったんだね、さっき電話で話したから大丈夫」と、あっけらかんとしていたため、私は素直に受け入れていました。
彼の性欲
性欲が強い彼は、妊娠しても体を求めてきました。
前戯はほとんどと言っていい程ありませんでしたが、長持ちでパワフル。
妊娠後はちょっと気を使うそぶりもありましたが、日を置かずにセックスがあります。
私と言えば、つわりと安定期前と言う事もあり、当然のごとく調子が悪くなりました。
それでも求めてくる彼に「ごめん、ちょっと無理」と、断る事が多くなりました。
禁欲生活に慣れたのか!?
断り続けて1ヵ月が経った頃。
彼は以前に比べて、私を求めてこなくなりましたが、それでも、週に1回はセックスがありました。
このころから、私は仕事へ出る事ができない程体調が悪くなり、寝ている事がほとんど。
彼も「仕事が忙しくなってきた」と働きづめです。
年末と言う事もあり、毎日休みなく出勤していったので、「疲れてヤル気も起きないのか」と、ほっとしながら私は休んでいました。
おまたが、かゆい!
そんな時期もしばらくすると、私は自分のある異変に気が付きました。
おまたがかゆい!!!
妊娠中に免疫力が落ちて、カンジタになるという事は知っていました。
しかしここまでかゆいとは!
寝ながら無意識でかいている自分に気が付いた時「ヤバイ、病院いこう」と決心。
産婦人科の先生に相談すると「あーカンジタだね。妊娠中でも使える薬があるから大丈夫だよ!」と言われ一安心。
彼にも話をし、セックスは禁止。その後1週間程度でかゆみは落ち着いてきました。
また、かゆい!!
10日ぐらいして「もう大丈夫だねー」と先生に言われた事を彼に話すと、彼はまた体を求めてきました。
体調も良かったので、その日は受け入れたのですが…またもや痒みが再発!
「やっぱり彼も…?」と思い、話をしましたが「俺は違う!病院へは行かない!!」と断固拒否。
結局私はまたカンジタが再発しており、先生には「旦那さんも病院行った方がいいね」と言われる始末。
私はあの地獄のような痒みを二度と体験したくは無かったので、彼とのセックスは断固拒否!
その後、何度言っても病院へ行かない彼に、変化が訪れました。
何かズル剥けてる
あまり拒否し続けてもかわいそうかと思っていた矢先、彼が「口でして」とせがんできました。
彼への感染の危険性を考え、口では無く手で妥協してもらう事に。彼は度々「手でして」と言ってくるようになりましたが、ある日ペニスに変化が。
彼は痛がって「もういい」と言います。
今までそんな事無かったのに…と思ってマジマジ見てみると、亀頭の皮がめくれ血がにじんでいます。
「わ!これカンジタだよ、ちゃんと治療してもらおうよ!」と言うと、翌日彼は一人で病院へ行きました。
治る、剥けるの繰り返し
その後離婚まで、一切セックスは有りませんでした。
しかし、たまに手でやってとせがまれると、キレイに治っている時と、また剥けている時を10日ぐらいのスパンで永遠に繰り返していました。
病院には行っている、と彼は言います。
私はここで、初めて他の女性の存在を疑いました。
浮気を確かめるべく送った2人の刺客
私と彼の関係は独特でした。
彼に繰り返されるDVから、恐怖に陥っていた私は、女性の存在を聞くなどという事は出来ない心理状態。
しかし、女性の存在は気になる。彼はこれから父親になる存在なのに。
その思いから、私は真実を確かめるべく刺客を放ちました。
刺客その1 バイトの同期
まず、仲の良いバイト仲間のAに相談しました。
彼女なら、口がカタイし誰にも話す心配もありません。
そして、頻繁にシフトを入れているので、状況が分かりやすいと思ったからです。
私「浮気まで行かないかもしれないけど、ちょっと気になって。どんな感じで過ごしてる?」
A「いつもと変わらないよ!最近忙しいから、すごい疲れてるみたいだけど。彼に限って…気のせいじゃないかな~」
私「そっか~明日本社に行くから泊りだって聞いてたけど、本当かどうかちょっと探ってみてくれる?」
A「オッケー!」
こんな感じで進んでいきましたが、数日後、彼女から返ってきたのは
A「ちゃんと本社に行ったよ!私も付き添いで行ったから間違いなし!」
という回答。
ここでまず「Aが行くとは聞いていない」と思った私。
さすがの鈍感力も、敏感にシフトしつつありました。
刺客その2 学生時代の友人
これはひょっとしたら、ひょっとするかもしれない…
そう思った私は、学生時代の友人に事の顛末を相談。ちょっと様子を伺って欲しいとお願いしました。
それを面白がった友人Bは「探偵みたいじゃんwやるやる」と言って快諾してくれ、仲間を数人引き連れカモフラージュしながら、彼の退勤後、尾行してくれるとの事。
翌日、Bから返ってきた返答は、予想外の答え。
「お前の旦那、風俗行ってるw」と写真を見せてくれました。
私の想像よりちょっとズレていましたが、感が外れていなかったことに、ひとまず安堵しました。
自分の目で確かめてみたい!
そこまで知った私は、まだモヤモヤするものを抱えていました。ではなぜAは、あのような言い方をしたのか。
バイトが、なぜ本社へ行くのか。疑問と疑惑を払拭するべく、私はBと共に彼を尾行する事に。
バイト終わり、皆が帰った後、彼が向かったのは近くのコンビニ。そこで見たのは、Aの姿でした。
彼とAは、そのままホテルへ直行。
私は裏切られたという思いで、頭に血が上りましたが、Bのおかげもあり、何とか落ち着きます。
冷静な(というか楽しんでいた)Bは、ホテルへ入る瞬間の写真を、週刊誌の記者並みにバッチリ押さえてくれていました。
風俗店での写真と、今回の写真、これで証拠はバッチリ。とりあえず、ここからは本当に彼に聞かなければいけない。
勇気を出さなければいけないと、自分を奮い立たせました。
普通に浮気を告白する夫!性病の感染源は夫だった
彼は何食わぬ顔をして4時間後に帰ってきました。
帰ってきてすぐ「あの、これはどういう事でしょうか」と、まずはAとの写真を見せました。
すると彼は「あー、Aからもちょっと聞いたよ。ごめんね、今日で終わりにするから。」と、びっくりするほど悪びれた様子がありません。
え? なんでこの人冷静なの? 浮気なんだよね? 認めた? ん?
頭の中が真っ白になってしまった私を横目に、彼はいつもとは異なりとても優しく接してきます。
そこでちょっと冷静になった私は、Bが取ってくれた風俗店の写真を「これも、あるんです」と、突き付けました。
すると「だって、相手してくれないからさーこれは浮気では無いよ?」と。
あ、もうこの人は、結婚相手意外と関係を持つことを何とも思っていないんだ、と思った瞬間です。
感性が違うならば、何を言っても響きません。
「他にもお相手がいらっしゃるの?だったら性病が感染しているかもしれないから、確認した方がいいんじゃない?」
と嫌味半分で聞いてみると、またびっくりする回答が。
彼「うん、あと2人セフレが居たんだけどね、一人の方がカンジタだったよ。だからどっちとも別れたんだ。風俗店のほうが、そういうのちゃんとしてるしね。これは素人じゃないし、Aちゃんとも別れたから浮気じゃないでしょ?」
その後の私と彼
その日はそれで終わり。
私は彼の言う所、真意を理解しようと、悶々と考えました。
しかし、やはり理解が出来ません。
私はどうして彼と付き合って結婚したんだろう。
彼はどうして私と付き合って結婚したんだろう。
悩みと共に、日々のDVも続き、私はとうとう離婚に踏み切りました。
浮気に対して、私なりの結論
彼のような人は、特殊だと思います。
普通は焦ったり、隠したり、都合が悪くなり怒るもの。
私は日々のDVから、この“怒る”を恐れて突き詰める事ができませんでしたが、彼にとって“浮気がバレる”と言う事は、怒るほどでもない日常だったのかもしれません。
感性が違うという事は、理解が出来ないという事。自分の常識を曲げない限り、交わる事はありません。
浮気が、離婚の直接的なキッカケではありませんでしたが、彼という人物を裁量するには十分な事件でした。
今思い起こしても、当時の彼が一体何を考えていたのかは、微塵も理解する事ができない…
でもそれは、私はまだ「常識がある」のだと、そんな自分にちょっとホッとしたりします。
そして、自分の見る目の無さを、こうして皆様に知って頂く事で「自分はそうはならない!」という反面教師にして頂ければ、これより嬉しい事はありません。
共に、見る目を養っていきましょう(笑)