夫婦と言うのは、いつもお互いを信頼して何でも話し合える特別な関係。…そんなのは幻想です!!
最近のドラマのような、実は特殊工作員と公安職員だった?!なんてことは現実にはあり得ません。
しかし「離婚歴・借金・浮気・犯罪歴」などの大きな許せない隠し事から、
「へそくり・異性との交友・ちょっぴり高い買い物」など、知ってしまったら腹は立つけれど可愛いものまで。
皆さん何かしらの秘密を、お互い抱えているのではないでしょうか。
もちろん私もパートナーに対し、内緒にしていることはあります。
けれど…私は過去の5年に及ぶ結婚生活の中で、まさか体験するとは夢にも思わなかった、元夫の隠し子騒動に巻き込まれました。
結局は夫のDVに耐えられず離婚をするのですが、その当時は真実を知っても「許せない!!」とか「離婚してやる!!」って気持ちにはなれなかったんです。
今回は、夫に隠し子がいると分かるまでのエピソード、発覚当時の心境や行動についてお話します。
夫と同じ苗字の女の子…~突然我が家に届いた一通の封書~
結婚して2年程たったある日。
1歳半の娘と外で遊んで帰宅すると、郵便受けにとある県の役所の児童家庭課から、夫宛てに一通の封書が届きました。
私には全く縁もゆかりもない県からなので、頭の中は「???」でいっぱい。
でも、昔夫が住んでいたことがあると話していたような、なかったような…。なんてことも思い出しつつ。
普段夫宛てに届いた分からない郵便物を開封することはないのですが、児童家庭課ということなので、その時はてっきり娘に関する何かなのだと思い、その場で開封してみると…。
封書の中身は…「女の子の生活が苦しい。資金援助をお願いします」
まず、宛て先は間違いなく夫の氏名。そして書類には夫の苗字で名は知らぬ女性の名前がありました。
よく見るとその女性の生年月日も記してあったので、計算するとまだ11歳の少女。小学生のようです。
夫と小学校高学年になる少女との接点は、この時点ではまだ分からず混乱は増すばかり。
同封してあった手紙の内容を要約すると、
“この女の子の生活は困窮していて、このままだと児童養護施設に入ることになる。いくらか金銭を援助してもらえないだろうか。もし援助してもらえるならば金額はどれくらいか。書類に必要事項を記入の上、返送して欲しい”
このような内容でした。
特に夫と女の子の接点に関しての記載はなく、まだ事態が呑み込めない私。
何だか緊急な感じだし、このままだとこの子が可哀想。でもうちには金銭的な余裕はないし…。
あれこれ思いを巡らせつつ、行き当たったのは、
「そもそもこの子は誰なんだろう。」
夫と姓は一緒だけれど今まで会った親戚の子供にも、このような名前の子はいない。この名前…名前…。
はっ!!
ここで今まで私がその昔、夫に対してもやもやしていたある事と線が一本に繋がったのです。
隠し子の存在…夫が私に嘘をついていた過去
浮気ではなかった…謎の女性の正体
夫と付き合い始めてから、ごくたまに話が噛み合わないことがありました。
例えば一緒に観に行くことのできなかった映画がレンタルされた時、
「あっやっとレンタル開始されたね!借りようよ!!」
と言うと、
「あれつまらなかったよ。」
と、いつの間にか観ている発言をしたり、行った事のないレストランに、過去に私を連れて行ったような話を始めたり。
何となく浮気かな?と思ったこともありましたが、証拠もなかったので、もやもやしつつも受け流していました。
そんなある日の夜、彼が席を外している時にメールの着信音が。
当時の二つ折り携帯の小さいディスプレイを見てみたら、女性の名前と「今日はありがとう」のタイトル。
私も若かったので、思わず携帯を開いてそのメールをチェックしてしまいました。内容は
「一緒に○○(映画のタイトル)観られて楽しかったよ。ネックレス大事にするね」
…完全にクロだと思いました。
そして戻ってきた彼に1、2発は殴られる覚悟で、携帯を見てしまったことの詫びと、このメールの内容について聞いてみました。
するとキレると思いきやへらへらした態度で、
「これはたまに行くフィリピンパブのホステスで、今日はどうしてもと言うから同伴しただけだ。ネックレスも露店で買った安物だから信じてくれ。」
と。
確かに名前は、マリアとかカレンとか言った源氏名のようなカタカナ表記だったので、その時は彼の言うことを、そのまま信じてしまいました。
ホステスではなく隠し子だった
元夫から昔、フィリピンパブのホステスだと言われていたあの時のメールの名前。
そう。漢字で表記されていたものの、今回届いた書類にあった少女の名前と同じだったのです。
…もしあの時のメールの人と同一人物だったとしたら、夫は小学生のこの少女に会ったことがある…でも理由は…?
そこで思い当たったのです。
私と元夫は年齢が14歳も離れています。そして私との結婚の前に、他の女性と10日だけ籍を一緒にした過去があることを打ち明けられていました。
夫曰く、相手は精神的に問題があった女性で、結婚した証だけ欲しいと頼み込まれて入籍したと。2人の間に子供はおらず、言われた通りに結婚してすぐに離婚したそうです。
実際取り寄せた戸籍にも、わずか10日間で離別していることが記されていましたので、夫の言うことを全てそのまま信じていました。
でも実はその時の女性との間に、子供がいたのでは…。
その子がこの書類の少女なのでは…。
そう思えば思うほど真実味が増して、暖かい日だったのに寒気が止まりませんでした。
真相解明…「確かに俺の子だ」
夫が帰宅して、落ち着いた頃を見計らって。
逆上すれば怒鳴り散らし暴れ、真相は闇の中になりかねない夫の性格。
努めて明るく、責める口調には決してならないよう注意して封書を渡し、聞いてみました。
「これは実の父親にしか届かない書類みたいなんだよね。」
とカマをかけて…。
…すると、少し困った表情をした後、「何でこんな書類が届くのか全く分からないが、確かに俺の子だ」と認めたのです。
ああ。やっぱり…。動揺はしたものの、不思議とショックは感じませんでした。
前の婚姻の際、相手の女性が妊娠し認知だけするつもりだったが、子供に夫の姓を引き継がせてあげたいとの頼みを断り切れず、10日間だけ入籍したこと。
あの時、映画を一緒に観に行き、ネックレスをプレゼントしたのはこの子で間違いないこと。
養育費や慰謝料などは支払っていないが、年に1~2回会っていたこと。私の推理は、怖いくらい当たったのです。
内心まだかなり動揺していましたが、何とか平静を装って、この書類はどうするつもりか聞いてみました。
すると急に不機嫌な様子で、その書類をぐしゃぐしゃに丸めてゴミ箱へ捨てたのです。
「俺は金は一切払わないことを条件に入籍してやったんだ。」
「こんなこと俺が知るわけねーだろ!!一銭も払わないしもうアイツ(少女)とも会わない!!」
私は思わず、
「これは払えない場合でも、そのことを書いて返送しなきゃいけないって書いてあったよ!捨てていいの?何回も会ったりプレゼントあげたってことは可愛がってたんじゃないの?そもそも今知ったけどうちの子と姉妹なんだよね?」
と、責め立てるように反論してしまいました。
当然その後は夫が暴れ、話を続けることが出来ませんでした。
一応捨てられた書類は、私の方で返信の締切日まで保管していましたが、夫から何か言ってくることはなく、いくら少女が可哀想とは言え、私が記入する気には到底なれませんでした。
実の娘よりお金が大事!失望する旦那に逃げる私と娘
元々私に対し、金銭的DVもあった元夫。
いくら一緒に暮らした期間がなかったとは言え、実の子に対しお金が絡むだけで、こんなにも非情な行動を取れるような人だったことに、とても失望しました。
少女の母親の気持ちは私にはどうでもいいですが、何回も遊んでくれたお父さんに最後に裏切られた少女の気持ちを思うと、我が子と重ねて考えてしまい、とても複雑な気持ちになったことを覚えています。
と同時に、もし我が子に何かあったら守る事ができるのは自分だけなのだと、覚悟もしました。
…それから数年後、私と娘は夫と決別しますが、4年も共に暮らし、とても可愛がっていた娘に対しても、隠し子であった少女と全く同じ扱いでした。
離婚の際、養育費を払いたくないという理由だけで、娘の親権を要求し、私が1円もいらないから親権だけ欲しい。というと、あっさりと放棄したのです。
その時は信じられない気持ちと、娘が可哀想な気持ちでいっぱいでしたが、過去に隠し子の少女に対しとった行動を思い返すと、その行動は当然だったのだと思うことができます。
元夫の隠し子に対して、私の気持ちをまとめると、自分がすでに母親であった為か、意外にもすんなり受け止められたように思います。
でももし、あの時お金を渡してその後も定期的に会っていたなら、少し心境は変化していたのでしょうか。でも嫉妬のような感情は、おそらく抱かないだろうと思います。
長くなってしまいましたが、これが私の体験した元夫の隠し子が発覚した時のお話です。
みなさんも夫の大きな秘密にはご注意ください!!
今まで見えてこなかった、夫の本性を知ってしまうかもしれませんよ。
はじめまして。
私も妊娠中に元旦那の隠し子が4人発覚し離婚しました。
義理の両親も知りませんでした。
しかも、1人は外国人でした。
この男を選んでしまったのは私ですが、人生返してほしいです。