私が出会った頃の元夫の仕事は某大学病院勤務。高収入、高学歴、高身長、顔は芸能人の向井理さんそっくりでした。
地方で就職して暮らしていた私にはとても魅力的な男性に思えました。デートはいつも豪華だったし、プレゼントもブランド物。
趣味は違っていても、私にいつも意見を聞いてくれて、合わせてくれました。映画に行ったり、旅行に行ったり、私が支払いをしたことは一度もありませんでした。
付き合ってすぐ、元夫の家族にもすぐ私のことを電話口やメールでですが、紹介してくれました。
お父さんは事情があっていないようでしたが、お母さんとお姉さんは心より喜んでくれ、交際を応援してくれました。
交際は順風満帆・・・色恋ボケした27歳の私はもう、元夫のおかしな点には気づかないふりをしていたのかもしれません…
【この記事の目次】
元夫の200万の借金が発覚
ある時、元夫の携帯へ電話をかけても連絡が取れず、不思議に思った私がアパートを訪ねてみると、借金により携帯代が払えず止まっている事が明らかに。。。
そして借金の全容が判明…キャバクラに競馬、パチンコ、接待と称した飲み会などから借金が膨れていたようです。
さらに車も全額ローンで購入していたため、合わせると借金約200万。
それを知った私は愕然とし、私との付き合いはほぼ借金でしていたのか!と唖然としました。
任意整理をして結婚へ
私は元夫に債務整理を勧めました。
そして、知り合いの法律家に依頼し、俗にいう任意整理をしたわけですが、支払いをほとんどしていない人間にとって任意整理は無意味に近いのですが、元夫本人が自己破産をどうしても拒んだため、任意整理して、とりあえず、借金に追われることは一時的になくなりました。
私の母親も借金がネックとなり最初は結婚を許さなかったのですが、「これからきちんと返済していくなら」という条件で、私のお婿さんとして実家に向かい入れられることになりました。
借金があったので、結婚式も、新婚旅行もなく、写真だけ撮るのが精いっぱい。まあ、写真は離婚した時すぐゴミに出しましたけど。
母が夫に激怒し実家を追い出される
結婚生活は過酷を極めました。
会社にはしっかり行くものの、
・実家の雑多な作業(草刈りや雪囲いなど)に一切手伝わない。
・借金返済で生活費も入れれなのに、何もしない、ベッドに横になってスマートフォンで遊ぶ。
という元夫を見かねて、私たちは夫婦は母親に実家を追い出されることになります。
「離婚しないなら出ていけ!!」ということです。
正直、私もうんざりしていました。毎日元夫のフォローのために動き、それでも満足しない母親から怒られる日々に疲れ切っていました。板挟み状態でしたし。
キャッシングの金でアパートを借り二人暮らし。夫のせいでギリギリの生活
もちろん貯蓄などなく、私がキャッシングしてアパートを借り、挙句に元夫がかわいい!といって犬を飼ってしまっていたため5万7千円の家賃のアパートを借りることになりました。
私の収入は?と思う方々も多いと思いますが、奨学金の返済、車のローンの支払い、実家に入れる生活費で貯蓄も底をついていました。
更に実家の部屋が狭いという夫のため部屋をリフォームしたり、布団じゃ体が痛いと言われればベッドを購入し、テレビが古いと言われれば買い替え、お金が底をついていました。
今思えば我慢しろよ。と思いますね。自分の建てた家でもないくせに文句ばっかり言いやがって…
苦しい生活のなか妊娠が発覚!お金がなく産婦人科にもいけないのに、夫は浪費…
アパートに引っ越すタイミングで私の妊娠が発覚しました。
本来であれば、喜ばしいことなのに、私は「これからどうしよう…」という思いでいっぱいでした。
私はつわりがひどくて仕事を休むしか選択肢が無くなり、引っ越しがあるので入院も断り、犬の面倒と元夫の面倒をみて・・・本当に毎日喧嘩ばかりしていました。
夫は「大酒飲み」「大食い」「喫煙も一日2箱」これが生活を圧迫し、お金が本当にない生活を送ってました。
家賃と光熱費を払って、諸経費を払うと、手元に食費が1万円残るか残らないか、という状態にまで追い込まれてしまったのです。
そうすると、私は産婦人科に行くお金がなく、金目の物を全部処分し、キャッシングするしかありませんでした。
それでも夫の浪費は止まりません。「今日は会社の飲み会だから」とお金を持っていき、べろんべろんに酔っぱらって帰ってきて、同僚の人から、足りなかった飲み代分を請求されたりもしました。勝手に代行で帰ってきて代行の料金一万円以上支払ったり。
家計は火の車、キャッシングしても産婦人科に行く余裕がありませんでした。
当時、本当に心身ともにボロボロでした。「ああ、今度は自分が借金返済で悩むんだな」ともう心底人生が嫌になったというか。私は何をやっているんだろう、と思い悩み、寝込む日々が続きました。
流産が発覚!夫の言葉は「やったね!これで飲みいけるね!もうお酒飲んでいいんでしょ?」
元夫のボーナスが入り、妊娠3か月目、ようやく2度目の受診がかないました。そこにいたのは・・・いなくなった赤ちゃんのエコーの画像でした。初期の流産でした。
元夫も受診の時そばにいたので、私は泣くこともできずに、「ごめんね~私ちょっと不注意だったかなあ?食事もとってなかったし。」と伝えたのですが。元夫は「遅刻してるから会社行く。時給で引かれるし」と言って私をアパートに置いて、仕事に行きました。
それだけでもショックだったのに、流産した人って掻把手術というものを受けないといけないのですが、私が加入していた医療保険からお金が10万円くらい出ることが分かったんですね。そしたら元夫が言った言葉、想像できますか?
「やったね!これで余った分でぱーっと飲みに行こうよ!!もうお酒飲んでいいんでしょ?」
驚愕の言葉から変わった私。離婚へ一直線!「もう二度と顔も見たくない」
私の中でブツンって何かが切れるような音がして。後は記憶はおぼろげですが、犬と自分の貴重品だけ持って、車に乗り、実家まで帰りひたすら寝込みました。
迎えに来た夫に離婚届を突きつけ、「今ここで別れないなら裁判にする」と言ったことははっきりと覚えています。
「ゆみちゃんには俺が必要だよ、犬もかわいそうだよ」というありがちなセリフや、「ゆみちゃんを理解してくれる人がこの先いるとは思えない。一緒に帰ろう」と言われましたが、「ガタガタ言わないでさっさと書いて!印鑑ないなら母印でいいから押して!そうしないと警察呼ぶよ!」とすごい剣幕で言ったことを覚えています。
あまりの剣幕にそれに従った元夫の私の借金地獄の生活は終わりました。 二度と顔も見たくないですね。